今年の夏、パーソナルコーチングを12週間無料でご体験いただくキャンペーンを実施しました。ご参加いただいたクライアントさんの体験談を交えながら、AthleteBody.jpのコーチングについてご紹介したいと思います。情報量が多いので記事を2ページに分け、2ページ目でご参加いただいたクライアントさんの経過や体験談をまとめています。
無料パーソナルコーチングキャンペーン
初心者限定の企画
AthleteBody.jpでは、メールを使ったパーソナルコーチングを行なっています。お申し込みいただいたクライアントさん個人に合わせた筋力トレーニングと食事管理のプログラムをお作りするサービスです。これまでも一部のクライアントさんの体験談をこのページに掲載していました。
体験談ページでご紹介しているのは、サイトでの公開に同意してくださったクライアントさんに限られます。その結果、掲載しているクライアントさんは、フィジークやボディビルのコンテストに出場される選手が多く、他にはプロボクサーだったり、パワーリフティングの元選手だったりと、本格的にトレーニングに取り組まれている方が中心になっています。
サイトに掲載しているフィットネス情報は、トレーニング経験を問わず、幅広い方に役立つようにまとめています。特に「科学的データに見る筋トレ効果ガイド」以降、最近の記事は、トレーニングを始めて間もない人を念頭に書いてきました。実際に、体験談を掲載している以外の方のコーチングもお受けしているのですが、もちろんご本人の同意なくサイトに公開することはできません。体験談ページを見て「パーソナルコーチングは試合に出る人向け」というイメージを持たれている方も多いようです。実際に、申込み時に「トレーニング経験は長くないけど大丈夫か?」という趣旨のご質問をいただくことがあります。
そこで、この夏、トレーニングを始めて間もない方を対象に、無料でパーソナルコーチングを体験していただく企画を行いました。
無料パーソナルコーチングの概要
以下の方法で参加者を募りました。
- AthleteBody.jpのメルマガにご登録いただいている方
- トレーニングを始めて1年以内の方
- 12週間トレーニングと食事管理を実践できる方
- コーチング終了後に体験談の掲載にご同意いただける方
AthleteBody.jpのトレーニングや食事管理に対するアプローチは、サイト上の記事を通して多くの情報を発信しています。ウチのスタイルとクライアントさんの求めるものにズレがあるとコーチングはうまくいかないので、ある程度サイトの情報に馴染みのある方に限定するため、メルマガにご登録いただいている方にのみキャンペーンの案内をお送りしました。メルマガの登録はコチラ。
参加人数を限定しての募集だったのですが、キャンペーン案内から24時間以内に想定以上の方からお申し込みをいただき、あっという間に席がうまる結果になりました。多くのお申し込みをいただきましたが、今回はトレーニングを始めて間もない方を応援することを趣旨にしていたので、トレーニング経験が1年以内の方に限定してご参加いただきました。
オンラインコーチングの進め方
AthleteBody.jpでは、科学的根拠に基づき、個人のニーズに合わせたフィットネス指導をモットーにしています。実際には次のような進め方をします。
- メールですべてのコミュニケーションを行う
お申し込みからコーチング終了まで、担当コーチとクライアントさんのコミュニケーションはすべてメールで行います。 - 個人の現状と目標に合わせたプログラム作成
お申し込みいただいた時点で、そこまでのトレーニングや食生活についての状況と目標をお聞きして、各個人に合わせた進め方を相談し、具体的なプログラムを作成します。プログラムをお送りした時点からコーチング開始となります。 - 経過記録シート
コーチング期間中は、体重、身体のサイズ、トレーニング実施状況、睡眠、ストレス、疲労感、空腹感などについてクライアントさんご自身で記録を取り、表計算ソフトにデータとしてまとめていただきます。 - 2週間 or 4週間の経過チェック
2週間か4週間ごとにメールで担当コーチにデータをお送りいただきます。この際に疑問や課題に感じていることをあわせて書き出していただきます。可能な場合には、ジムでのトレーニングを動画撮影してお送りいただきます。
担当コーチは、お送りいただいた内容を拝見して、さらに確認したいことをお聞きします。そして、そのときの各個人の状況に合わせてプログラム変更を提案したり、食生活やトレーニングについてのアドバイスをお送りしたりします。
このプロセスを少なくとも12週間継続していただくのがAthleteBody.jpのパーソナルコーチングです。各個人の状況を十分に理解して、プログラムを調整していくことが必要なので、最短でも12週間という期間を設定しています。12週以降は、4週間単位で延長可能で1年以上継続していただくこともあります。
今回の無料コーチングキャンペーンの参加者も、申込み時点での状況や目標はさまざまでした。ご参加いただいた方の中から数名、12週間での経過をご紹介します。(このページでは2名、2ページ目でさらに6名ご紹介しています。)
無料キャンペーン参加者の体験談
継続可能な減量生活を組み立てる:阿部さん
コーチング以前から1人で4ヶ月程減量していましたが、思うように結果が出ていないところでの無料キャンペーンでしたので渡りに船でした。コーチング中に職と住まいを変えたり、親友の結婚式等いろいろイベントがあったりでこのシーズンは人生の転機だったように思います笑。
そんな感じで本当にいろいろあったわけですが迷わずに進むことが出来たと思います。食事の管理や体の負荷(主に腰)で判断に迷うときはすぐに回答をいただけました。また、コーチング前の減量に比べコーチング中は食事はカロリーを増やし、トレーニングも種目数・セット・回数が減ったにもかかわらず減量はよく進み、記録が下がっていたスクワットは減量前と同じ記録に戻りベンチプレスに関しては減量前より記録が上昇しました!(2.5kgですが)コーチングを受けて本当に良かったと思います。
しかし途中でストレス過多な状態やアルコールを摂取しすぎた週があったため計画より900g程(間違ってたらごめんなさい)の減量ができませんでした。自分の甘さが招いた結果ですが、食事もトレーニングも1日だけ100点の日をとるよりも毎日調整しながら80点を取り続ける方が大切であるとやっと分かりました。
本橋からのコメント
阿部さんは、コーチングを始める前までご自身で減量をされていましたが、体重が落ちるのと同時に挙上重量が大きく減ってしまうことに悩まれているということでした。
阿部さんがご自身でされていた減量では、食事量をギリギリまで抑え、かなり速いペースで体重を減らしていたため、トレーニングで十分に力を出せなくなっていた可能性が考えられます。筋肉にはグリコーゲンという運動のエネルギー源になる物質が蓄えられていますが、食事制限でグリコーゲンが減ると挙上成績が落ちることが研究でも確認されています。
良いトレーニングができない状態が長く続くと、筋肉量にも影響してくる心配があります。
そこでコーチングでは、1週間あたり500g程度を上限に、ゆっくりと体重を減らすやり方に切り替えていただきました。結果的にコーチングに入ってから食事量が増える形になりました。
阿部さんの体重は次のように推移しました。
- スタート〜4週目まで
体重は順調に落ちていきました。 - 4週目〜6週目
阿部さんの私生活の変化からストレスが増え、食事が思うようにいかなくなるということが起きました。そこで、トレーニングと食事は無理をせずに、ストレスの元を取り除くことに集中してもらいました。 - 7週目
トレーニングで腰を痛めてしまったため、痛みが引くまでトレーニング内容を変更しました。
グラフからは読み取れませんが、4週〜8週目の期間は、体重が思うように落ちていかない場面もありました。しかし、ストレスと腰の影響を考え、無理のない範囲で進めていただくようにお話ししました。 - 9週目以降
私生活のストレスも和らぎ、腰の痛みも良くなったことで、もとのプログラムに戻ることができました。ご本人も苦しむことなくスムーズに減量ペースが上がってきました。
コーチングの12週間、食事とトレーニングは必ずしも阿部さんの思い通りにはいかない期間もありましたが、その時々にできることをコツコツと続けたことで、全体を振り返ると、大きなペースダウンにはならず、比較的一直線に体重と体脂肪を落としていくことができました。
身体づくりのためには100点満点の生活を短期間だけ続けるよりも、少しでもできることを長く続けていくことが大切だと感じていただけたことが大きな収穫ではないかと思います。
体脂肪ダウンと筋肉量アップの同時進行:横山さん
コーチングを受ける前自分で減量をしていた時は思うような結果が出なかったのに、コーチングを受けてからはどんどん結果が出るのがとても嬉しかったです。
また自分で減量を行っていた時は変化のない体重に不安や戸惑いを感じていましたが、コーチング中は本橋さんからのアドバイスのおかげで不安もなくトレーニングに集中できました。
体重に変化がなくてもトレーニング記録や、体のサイズの状況から心配ありませんと言っていただけるのはとても安心しました。
今回のコーチングで食事管理、体重の停滞時の対処方法、トレーニングの重量の上げ方、自身の現状把握の仕方がこれからも役立つと感じています。特に食事管理の考え方はシンプルで調整がしやすく、これから先ずっと役立つと思います。
コーチングを申し込む時はちゃんと出来るか不安でしたが、本橋さんの丁寧な指導のおかげで安心して最後までやり遂げることが出来ました。今後はコーチングで得た知識と経験を生かしてトレーニングを続けていこうと思います。
本橋さんに指導していただいて本当に良かったです。ありがとうございました。
本橋からのコメント
横山さんは、減量がうまく進まないことにお悩みでした。そこで、まずは食事量を減らすことで、確実にカロリー収支をマイナスにすることを心掛けました。
また、横山さんはトレーニングを始めてから日が浅かったため、あれこれイロイロな種目に手を出すよりも、種目数を絞ってフォームを覚える方が有効だと考えました。そこで、BIG3を含めたコンパウンド種目を中心に、トレーニングを進めることにしました。
横山さんの体重とお腹まわりは、次のように推移しました。
12週間での体重の減少量は3kg弱と、あまり大きくないように見えます。しかし、お腹まわりは7cmダウンと、順調に落ちていると言えます。これは、筋肉が増えたことで体脂肪の減り幅が相殺されたと考えられます。
体脂肪を落としながらも筋肉がついたことは、経過記録シートに記入された次の2つの項目から推測することができます。
- お腹まわり以外の身体のサイズが維持できた。
減量をするとき、体脂肪はお腹まわりだけでなく全身から落ちていきます。そのため、通常であれば、お腹まわり、胸囲、腕まわり、脚まわりなど、全てのサイズが減ります。しかし横山さんの場合は、お腹まわり以外のサイズにほとんど変化は見られませんでした。例えば、腕まわりのサイズは、コーチングを始めた時からほぼ変わっていません。
これは、体脂肪が減ると同時に筋肉がついた表れと考えられます。 - トレーニングの使用重量と合計挙上重量が伸びていった。
横山さんは、トレーニングプログラムで行われた種目の使用重量と合計挙上重量を伸ばすことができています。一般的には、合計挙上重量が増えると、筋肉量も増えることが期待されます。
例えば、横山さんのデッドリフトの記録は次のように伸びていっています。
横山さんはもともとご自身のトレーニングでもBIG3をされていましたが、この12週間でその記録がグッと伸びました。ご本人もコーチング期間中のメールの中で、「デッドリフトで100kg以上を使ってトレーニングできる日が来るとは思っていなかった」とコメントされていました。また、トレーニング記録の伸びが順調なのに対して、体重が思ったほど落ちてこないことを心配されていましたが、筋肉が増えたことで、体脂肪が落ちた分がそのまま体重の変化に表れていないことをお話ししました。
体重だけではなく、身体のサイズや挙上重量など複数の指標をあわせて見ていくことで、身体がどのように変わっているのかを捉えやすくなり、状況に合わせた進め方を考えることができます。
今回の企画はトレーニングを始めて1年以内の人を対象としましたが、トレーニングを始めてすぐの頃は、筋力や筋肉量を増やしやすい場合が多いです。横山さんの場合も、減量中でも使用重量を増やすことができたため、体脂肪を落としながらも筋肉を増やすことにつながりました。
オンライン指導だからこそできることがある
「オンラインでの指導」と聞くと、イロイロな制約があるように感じる方もおられると思います。しかし、実際はオンラインでの指導だからこそできることがあり、それが十分な効果につながります。オンライン指導だからこその利点をいくつかご紹介していきます。
記録を取ることで身体づくりの様子を知る
オンラインのパーソナルコーチングでは、クライアントさんに「経過記録シート」というファイルを経過チェックごとに提出していただいてます。シートへは、以下のような項目について記入していただきます。
- 1週間の平均体重
- 身体の各部位のサイズ
- トレーニング記録
- 睡眠時間
- 疲労度
- ストレス
- 空腹感/満腹感
体重や体形の変化を数字で追うことで、実際にプログラムを行ってどういう効果が出ているのかを知ることができます。クライアントさんにとっては、詳細に記録を取るのはひと手間ですが、ご自身の身体の変化と向き合う機会になります。
文字でやり取りすることで現状を共有する
オンラインのパーソナルコーチングでは、経過チェックごとにクライアントさんの状況をお聞きして、メールに書き出していただきます。そこで、私からメールをお送りする前には、なにをどう聞けばクライアントさんの状況を的確に把握できるのか、十分に考えて重要なポイントを整理しておくことが必要になります。
クライアントさんにとっては、言葉にして伝えるためにご自身の状況を考えていただく機会になります。現状と目標を踏まえて、現在のトレーニングや食生活のどこに注意を向けるべきなのか。重要なことを見落としていたり、重要でないことにとらわれていたりするとき、一人では気づけないことも多くあります。
現場感と文字化・データ化する違い
私はパーソナルトレーナーとしてフィットネス指導の現場で10年以上働いてきました。現場での指導では、顔を見て話したり、実際の動きを見ながら指導をするので、言葉にしなくてもクライアントさんと共有できることがたくさんあります。これは現場での指導では重要なことです。しかし、その場の雰囲気が優先され、重要なことを十分に整理して共有することができなかったり、あやふやになってしまうこともあります。
オンラインコーチングでは、綿密に聞き取りをしてデータを集めます。各個人に関する詳細で客観的な情報が長い期間にわたって蓄積できるので、1回限りのセッションや現場感のみに頼った指導では見えないことが見えてきます。
言葉にして伝えるために考えるステップを踏むことは、オンラインでの指導だからこそできることなのです。
AthleteBody.jpのコーチングは科学的根拠に基づいている
AthleteBody.jpのパーソナルコーチングでは、科学的根拠に基づいて指導することをモットーとしています。「科学的」というと、「科学的なデータを一方的に押し付ける」というイメージが持たれることがあるようです。例えば、「筋力向上には高重量を使うのが効果的」とする研究結果があります。しかし、高重量を使ったトレーニングがすべての人に適しているとは言えません。
実際のコーチングでは、「最新の科学的知見」だけではなく、「クライアントの目標や価値観」や「トレーナーの経験や知識」という3つの要因を総合的に考え、個人に合わせたプログラムを作ります。
3つの要因をどのように扱っているのかをご紹介します。
最新の科学的知見
科学的知見を理解するというのは、大多数の方に対して大ハズレにならないトレーニングや食事を理解するということです。
例えば、この記事でご紹介したように、運動によって身体の一部分だけの体脂肪を落とすのは難しいです。こういう科学的知見を知っておくことで、部分やせに無駄な時間を使わず、多くの人にとって効果の高いトレーニングや食事の摂り方のみを選択肢に残すことができます。
しかし、トレーニングについての科学的知見を見ると、多くの人にとって効果的なトレーニング量や重量・回数設定には、かなり大きな幅があります。(詳しくは、このeBookでご紹介しています。)
つまり、科学的知見に基づいた選択肢の中から、個人に合う設定を探していくことが必要になります。
クライアントの目標や価値観
無理なくこなせるトレーニング量には個人差があります。また、トレーニング種目を選ぶときには、これまでのトレーニング経験も考慮します。
例えば、選んだ種目に馴染みがなかったり、使える器具が限られていたり、身体に合わなかったり、好みに合わないことでプログラムを楽しく続けられなかったりすれば、トレーニングの効果は出にくいです。個人の目標、好み、身体の特徴などを考慮することで、その人にとっての最適なプログラムを組んでいきます。
パーソナルコーチングでは、私からクライアントさんの状況について詳しくお聞きして、個人の目標と価値観を共有していきます。
トレーナーとしての経験・スキル
トレーニングや栄養に関することすべてが、科学的に分かっているわけではありませんし、同じプログラムでも人によって出てくる効果に違いがあります。クライアントさんごとにプログラムや進め方を調整するのは、私がこれまでに多くの方を見てきた経験が活きる部分でもあります。
例えば、今回の記事では減量例としてお二人を紹介しましたが、思ったように体重が落ちないとき、どういう対策をとれば良いのかは、クライアントさんの状況によって変わってきます。実際の方針を決める時には、さまざまな要素を考慮した上で、私のトレーナーとしての経験に基づいて判断することになります。
パーソナルコーチングを効果的に進めるためには、ここでご紹介した科学的根拠に基づくフィットネス指導の3つの要因を十分に理解している必要があります。メールさえ使えれば、だれでもオンラインのパーソナルコーチングができるというわけではありません。
1ページ目ここまで
AthleteBody.jp加入から1年半を経て
AthleteBody.jpに加入する前は、オンラインで質の高いフィットネス指導ができるものなのか不安を覚えていました。しかし今では、オンラインコーチングでしっかりとした指導が行え、十分な結果が出せるということを強く感じています。
ただ、これはAthleteBody.jpがこれまでに築いてきたコーチングシステムと、もともと私が持っていた指導スタイルが見事にハマった結果だと感じます。
オンラインでの指導が必ずしも全ての人にとって万能というわけではありません。例えば、トレーニング初心者でフォームを教わる環境がなく、さらにトレーニングの様子を動画で撮影できない場合は、プログラムを効果的に進めるのは難しいこともあります。
こういうオンライン特有の制約から、条件が整わず十分に指導ができないと判断した場合には、コーチングのご依頼をお断りすることもあります。とにかく売り上げを増やすために、どんなご依頼でも受けるということはしていません。この記事や体験談ページを見て、オンラインコーチングに興味を持たれた方は、詳しい状況をお聞きして実際に指導をお受けできるか判断させていただきます。こちらのページからお気軽にお問い合わせください。
2ページ目につづく
あまりに記事が長くなってしまうので、他にご参加いただいた方の経過紹介を2ページ目にまとめています。最近トレーニングを始めて、どう進めるとどういう変化が期待できるのかよく分からず困っているという方のヒントになれば幸いです。
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月刊 AthleteBody.jp ダイジェスト
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週に2回はトレーニングを継続したいと思います。
アーニーさん、コメントありがとうございます。
トレーニング頑張ってください^^