日経ヘルス 8時間ダイエットインタビュー

8時間ダイエット 日経ヘルス

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日経ヘルスという女性向けのダイエット・健康雑誌があります。この編集部の方から取材依頼のメールを頂きました。突然の話で少しおどろきましたが、2014年7月2日発売の日経ヘルス8月号の中で「8時間ダイエット」を特集する企画があり、そのための取材とのこと。

結論から言うと、日経ヘルスに都合の良いコメントを出さないAthleteBodyの話は掲載に至らなかったんですが、雑誌の記事ができ上がるまでのプロセスに関わる機会に恵まれたので、日経ヘルス編集部とのやりとりをご紹介したいと思います。

差出人:日経ヘルス編集部
宛先:アンディ & 八百
Re: 取材のご相談
はじめてメールいたします。女性向けの健康雑誌、『日経ヘルス』編集部の◯◯と申します。運営されているサイト、AthleteBody.jpを拝見してご連絡しました。
弊誌では、「遅い朝ごはんで 8時間ダイエット」という企画を立てて取材を進めております。すでにご存じの、日本語版が発売された「8時間ダイエット」が話題になっていることが取材スタートのきっかけでしたが、八百様がご指摘されているように、あの本で薦めている枝葉末節の多くの方法には疑問を感じているところでした。
もっと信頼性のあるお話を伺いたいと探しておりましたら、リーンゲインズについて書かれているお二人のサイトを見つけたという経緯です。


なるほど、ウチのサイトの8時間ダイエットの記事を読んだ上での取材依頼ということです。ちょっと興奮しました。あの記事は、書く前のリサーチ(英語の原作本を読んで要点をまとめる作業)も退屈で、書き上げたらネガティブな反応もあり、正直あまり良い思い出がありませんでした。
日経ヘルスは個人的に読んだことはありませんでしたが、日本経済新聞社の子会社が出版しており、発行部数も比較的大きな雑誌です。見てくれている人は居るものだと思いました。

差出人:八百 健吾
宛先:日経ヘルス編集部
Re: 取材のご相談
お問い合わせありがとうございます。AthleteBody.jpの管理をしています八百と申します。取材のお話は光栄です。当方で良ければ喜んでご協力させて頂きます。
8時間ダイエットに関しては、サイト上の記事をご覧いただいた通りかなり冷ややかな見方をしています。女性向けダイエットノウハウには、表面的なイメージに訴えるだけの中身の無い物が多いと認識しています。
実践される方が楽しんでいるなら結構ですし、基本的に当サイトの読者さんには縁遠い世界なので特に取り上げる事もしないのですが、8時間ダイエットに関しては、当サイトで紹介しているリーンゲインズと干渉する問題もあって、やや仕方なく記事にしました。
そういうスタンスですので、今回8時間ダイエットが日経ヘルスさんに取り上げられるまで注目されているのは、軽くため息が出るような気持ちです。笑


というやり取りを経て送られてきた取材用アンケートは意外な内容でした。

Question 1
(サイトにも記載がありますが念のため)リーンゲインズというダイエット法は、誰が何を根拠にいつ考案し、どのように広まった方法なのか、教えてください。今回の私たちの取材は2012年に発表されたソーク研究所のマウスの実験から始まっていますが、それが何か契機になったのかどうか、教えてください。
Answer 1
リーンゲインズは短時間の断食を伴うダイエット法です。マーティン・バークハンというスウェーデン人が、多くの科学的研究結果と、自身がダイエット指導をするクライアントとの経験を踏まえて確立されました。
実験は既存の考え方に判断材料を少し付け足す物で、ひとつの実験結果が何かを完全に証明するということはありません。8時間ダイエットは、リーンゲインズの効果を受けて生まれたコピー商品ですが、魔法のようにカンタンなダイエットとして売り出すために都合の良い研究結果を選んで添えているに過ぎません。
ちなみに、マーティンがリーンゲインズの16時間の断食のアイデアを語り始めたのは2007年。上記のマウスの実験のずっと前のことです。そもそもヒトとマウスの代謝システムには大きく違う所があるので、マウスの実験結果だけを見てヒトの食事法を考えるということは賢明とは言えません。
Question 2
リーンゲインズというダイエット法ではなぜ食事を摂取する時間として8時間を薦めているのか、その理由を教えてください。(グレリンなどのホルモンの分泌に期待している、断食時間を16時間空けることに意味がある、8時間に制限することで結果的に総摂取カロリーを抑えられる、など)。また、食事をとっていい時間が、男性8時間、女性は10時間と違いがあるのはなぜですか?
Answer 2
ダイエット中の空腹感の緩和、少しでも効率的なカロリー燃焼などが狙いにありますが、8時間という数字に魔法のような効果があるワケではありません。女性は男性よりも断食時間が長くなるとストレスにつながり易い傾向があるので、10時間という設定になっています。
Question 3
リーンゲインズでは、食事摂取時間のほかに、ウェイトトレーニングも並行して行い、さらにトレーニングを行った日と休息日については、摂取する栄養素についても規定されています。もし、8時間内に食事をするという方法だけを取り入れたら、どんな効果があるのでしょうか。
Answer 3
8時間以内というルールだけを取り入れたら、生活に無意味な制約が増えるだけになります。どんなダイエットでも体脂肪が減るかは、大部分がカロリー収支で決まります。8時間だけ好きなように食事をして、16時間の断食がすべてを無かったことにしてくれるなんてことはあり得ません。
Question 4
日本の栄養学では朝食を抜かないほうがいい、ダイエットを成功させたければ、朝食を食べて夕食を控えろ、といった意見が根強いですが、これに対してはどう考えるのでしょうか。
Answer 4
朝食抜きと肥満が結びつけて語られるのは、疫学研究(統計)から来ています。朝ごはんを食べない人は、1日全体の食事管理ができていなくて太っていることが多いということです。実際に食事量が同じで時間帯による違いを検証した実験では、夜たくさん食べた方が好ましい結果が出ています。ただし、食事の時間帯に悩む前に自分に合った食事量を考える方がずっと大切です。
Question 5
リーンゲインズに取り組んだ場合、いつごろから効果を感じられるか、教えてください。できれば女性で、食事時間のコントロールだけで成功したお話があるとうれしいです。
Answer 5
体形改善の基本は男性も女性も変わりませんが、特に女性を対象にしたフィットネス情報・ダイエット情報は日本でも海外でもウソだらけです。食事時間を変えるだけで身体が変わるなんて魔法のようで聞いていておもしろいかも知れませんが、そんなことは起こりません。うまい話を探すのではなく、うまい話にダマされない知識を身につけましょう。


ここまで読んで頂くと分かると思いますが、日経ヘルスとしては、とにかく「8時間に魔法のような効果がある」というコメントが欲しかったようです。
確かにリーンゲインズでも8時間の食事枠を勧めています。リーンゲインズがオリジナルなので当然のことですが、時間帯の話だけに注目しても本末転倒なので、まずは食事量の管理とトレーニング環境を整えることから始めましょうとサイト中で口を酸っぱくして説明しています。
トレーニングに興味も無ければ、栄養管理をするための基礎的な知識もない一般女性には、8時間の食事時間枠なんて混乱を生むだけで必要のない情報です。
「朝ごはんは抜いちゃダメでしょ?朝8時に食べたら、16時までに夕飯を食べるなんてどうすれば良いの??OLにはムリ!」なんてコメントは混乱の典型例です。

このサイトの記事を見て、そのスタンスを理解した上での取材依頼ということだったので、大手の健康雑誌にもイイ加減なダイエット情報と戦おうという人が居るのかと心強く思いましたが、結局のところ、メンズヘルスというアメリカ最大手が作り出した流行の波に乗ろうとして日本の大手が踊らされているだけでした。残念です(ー 3ー)
問題なのは、こういうダイエット雑誌は、読者に「おもしろい記事」を届けることを仕事にしていることです。雑誌を買って読みたくなるような「うまい話」を記事にできれば、実際にそれを試す読者の生活がどう変わるか、ダイエットの成果が出るかはどうでも良いのです。
もちろんこういったダイエット業界が成り立っているのは、こういう情報にお金を出す消費者が居るからということもあります。業界の思惑に踊らされない賢い消費者になりたいですね。

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コメント

  1. Q5の時点で「正体見たり!」、という感じですね(^o^;)。

    ただこのやり取りは、FAQとしての完成度が高いですね(笑)

    Athlete Body ne.jp にとっても実践者の方々、興味を持たれている方々にとっては結果的に良かったかも、と思います。

    ただ、八百さん、本当に本当にお疲れさまでした(^o^;)。

    1. kiharaさん、いらっしゃいまし^ ^

      >Q5の時点で「正体見たり!」、という感じですね(^o^;)。
      ホントそうなんですよ。Q1〜Q5までセットで同時に送られてきたんですが、Q5を見て他の質問もマジメに答える気を失ってしまいました。

      >ただこのやり取りは、FAQとしての完成度が高いですね(笑)
      昨日記事を上げてから、身近に居る人からも同じことを言われました。
      毎日こういう情報に接していると、一般常識と自分の中での当たり前になっていることがズレてたりするかも知れないなーと思いました。

      機会があれば、読者さんから質問募集したりしてもおもしろいかな?なんて思ったんですが、それコメント欄でやってますね^ ^;

  2. kiharaさんのおっしゃることに同意見です!

    スクワットがへたくそで大腿筋膜張筋を痛めてしまいました、小田ですこんばんは^^

    出版される雑誌より、きっとこちらの記事のほうが断然楽しい?です(笑)

    追伸
    benchpress 自体重×1倍
    squat 自体重×0.7倍
    deadlift 自体重×2倍  まで成長しましたよ!

    ただ、、、総摂取カロリーは、カットのつもりが肉体改造になってしまっています。
    カーボのサイクリングもちゃんと出来ていませんが、へそまわりだけは確実に減っております。

    と、まぁ楽しくやっております^^

    1. 小田さん、こんにちは!

      トレーニング頑張ってるんですね!
      マジメにやってるほど怪我はじれったいですが、こういうときこそ我慢づよく続けるって大切なんだと思います。

      もうすぐトレーニング関連の記事の更新が溜まっているのに手を付けていく予定です。小田さんに使える情報も出てくるかなーと思います。
      お楽しみに^ ^

      1. 小田さん、初めまして。

        たぶん、リーンゲインズ実践者の方々は、ほぼ同じ印象をお持ちになったのではないか、と思います(笑。

        私の目標は、体重かける
        ベンチ1,2倍
        スクワット1,5倍
        デッド2倍

        です(^o^;)。

        今のところ、

        ベンチ0.95倍
        スクワット1.25倍
        デッド1,7倍

        小田さんのデッド2倍は羨ましいです。私はベンチが弱いので、これから3ヶ月はベンチ強化月間です。でも、お互い、ケガだけには気をつけましょうね(笑。

        八百さん、

         今日、『日経ヘルス』読んできました。まぁ、なんちゅーか。。。『ター△ン』とかもそうですが、この時期、1週間で腹筋をどうするとか、たるんだ脇腹を・・・とか、自宅で簡単ストレッチで驚きの効果とか、セミや花火と同じで夏の風物詩ですね(笑。

         テレビ通販の「飲むだけで」と同じなので、気にしてたらやってられないですよ。どのダイエットサプリでも必ず効果が顕れるのですが、なぜか一番、重要な要素である「専門家による適切な栄養管理、運動を併用した結果です」の文言は小文字ですから(笑。

        1. >小田さんのデッド2倍は羨ましいです。
          >でも、お互い、ケガだけには気をつけましょうね(笑。
          あら、こんなところでリーンゲインズ友だちが(笑)良いですねぇ^ ^

          >セミや花火と同じで夏の風物詩ですね(笑
          >テレビ通販の「飲むだけで」と同じなので、気にしてたらやってられないですよ。
          夏の風物詩(笑)
          たまたまこういう機会にめぐまれたので、自分のまわりにある情報に疑問を持つきっかけにしてもらえればなーと思いました。
          kiharaさんのおっしゃる通り氷山の一角なので。

          1. 最近、フリーウェイトスペースでのお友達が増えました、小田です。こんばんは!

            >kiharaさん
            コメントありがとうございます!
            怪我は本当にツライです。
            私はまだバーベルでのトレーニング歴が浅く、スクワットのフォームがしっかりしてないまま、重量を上げすぎていってしまいました。
            自体重を超えるころ痛みが出だして、今ではバーのみのスクワットでも違和感が出るほどです。
            治療はもちろんしていますが、拮抗筋なども詳しく調べてバランスの良い、質の高いトレーニングが出来るように勉強中です。
            背中のほうは仕事で重い物を持ち上げる機会が多く、最初から高重量が可能でした^^;
            さすがに×2倍は4日間のあいだ回復しませんでした(笑)

            >ベンチプレス
            私も弱い種目の一つです・・・
            やってもやっても効きがいまいちだったのですが、「筋繊維の方向を考えながらやると良い」のアドバイスで、着実に成功へと向かいだしました。

            それから、、、、
            コメントに乗っかるようなカタチで申し訳ないです。
            ちょっと失礼になるかな~ とも思いましたが、英語版サイトのほうではリーンゲインズ実践者たちが情報交換してるようですし、「同意見なら同意見ですと挙手する」という意思表示も良いことかなと思いました。

            >夏の風物詩
            かなりウケました(笑)
            1~2週間頑張ったくらいで普段の行いを帳消しにできるくらいなら、なんで俺たちはこんなに真剣になってるんだろう?と思います(笑)

            それではまた^^
            ありがとうございました

  3. 前すでにこの記事を読ませて頂いたのですがまた改めて読んで雑誌側に腹がたってしまったのでコメントしました。ほんとにメディアが流すダイエット情報というのはこういうものばかりだなと思います。自分たちに都合のいいものだけを流したり何か小さな一つのことを誇大してまるで魔法のような効果があるようにしたりなど。〜運動をすれば痩せる、〜を食べると痩せる、夜食べなければ痩せる、朝昼はたくさん食べなきゃいけないなど挙げたらきりがないですね。カロリー収支などの根本的な単純なものはそっちのけですし。
    そういった迷信がまかり通っているせいで普段知り合いにアドバイスしても実際の正しい情報を教えると受け入れようとしなかったり都合の悪いことは無視して楽な魔法の方法があるように信じ切ってる人ばかりです。
    不満を書こうとするときりがなかて書ききれないですが、こういったことが少しでも無くなるようにこちらのサイトの情報が広く認知されるのを願ってます。
    長々と失礼しました。

    1. Yusukeさん

      ありがとうございます。
      コメントをもらって、自分も「そう言えばこんな記事を書いたなぁ」と読み返してみました。
      おそらく、この雑誌を買った人も大半はもう8時間ダイエットなんて忘れてるんじゃないですかね。

      まともなコトを言っている人の声はなかなか取り上げられません。
      Yusukeさんみたいに、ウチのサイトを真剣に読んで実践してくれる人は、人種が違うのであまり心配しなくても良いのかなと思いますが、機会があればまわりの人にサイトを教えてあげて下さい。

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