この本では、筋力トレーニングに取り組んでいる大多数の人にとって最も重要なテーマである「いかに筋肉量を上げるか」に焦点を当てています。逆に、コンテスト前のボディビルダーのための調整法のような、ごく一部の人向けの内容には触れていません。
私自身、旧来のトレーニング法を試し、その効果の無さを実感しました。 その後、ようやく実際に効果の出る方法にたどり着きました。単に一個人の通った道のりではなく、いろんな世代のボディビルダーの経験とそこから得られた知識を基にしています。
効果の出ないプログラムの量だけ増やしても結果は出ない
ちゃんと結果が出れば、ボディビルディングは素晴らしいスポーツです。
しかし、遺伝的に非常に恵まれていたり、薬物の助けを借りたりしなければ、一般的なトレーニング法で十分な筋肉の成長は見込めません。
ここでいう一般的なトレーニング法とは典型的に、スプリット・ルーティーン、多数のアイソレーション種目、身体の部位ごとに複数の種目、一日何十セットもこなし、休息日よりもトレーニング日の方が多いというプログラムです。 また、全身を鍛えるプログラムでも種目数やトレーニング頻度が高すぎる場合も良い結果は期待できません。
- 一般的なトレーニング法は、忙しい人には実践できないようなトレーニング量と頻度で、大多数の人にとって限定的な効果しか出ない。
- リスクの高い種目や危険なテクニックで、多くのボディビルダーがケガに悩まされている。
- 遺伝的に恵まれ、かつ薬物を使った指導者やモデルを立て、一般的な人に非現実的な期待を抱かせようとする。
- 各個人の条件や目標に合わせられていない。
- 大多数の一般的なボディビルダーは上記のような方法を結果を出せないので、薬物の使用を勧める。