ワナだらけのボディメイク

投稿者 : Andy Morgan

リーンゲインズ フィットネス業界 ワナフィットネス業界やサプリメント業界というのはワナの多い世界です。収益につながる可能性さえあれば、実際に健康に良いか、体形改善に効果があるかということは、すぐ二の次にされてしまいます。
前回紹介した「8時間ダイエット」も、たくさんあるワナのひとつでしかありません。
ほとんどの場合、特に健康に大きな害があるワケではないですが、良い効果もありません。お金と時間をムダにしてしまうだけです。

無くならないワナ

お腹に巻いて電気ショックを送るというベルトがありました。ブルブル振動するマシーンに乗るもの、家で使えるクランチやシットアップなんかの腹筋運動用のマシーンもありました。実際効果があれば、いまごろみんな6パックでしょう。
サプリメントも同じです。テレビのCMで見た錠剤を飲んで実際に若返った人がいるでしょうか?サプリメントを飲んで1ヵ月に筋肉が何キロも増えた人がいるでしょうか?
バカバカしいと思うかも知れませんが、この手のワナは無くなりません。

スポーツジムの販売戦略

テレビやインターネットの広告だけでなく、一般的な日本の「スポーツクラブ」でも同じようなことがあります。
1ヵ月単位や1年単位の会費を払って入会さえすれば、あとは放ったらかし。実際に運動を続けているかなんてお構いナシです。
パーソナルトレーニングをつけて定期的にジム通いを勧められる場合もありますが、ここでもワナがあります。トレーナーは、お客さんが自分で結果を出すための方法を説明するよりも、「手取り足取り」運動のサポートをします。トレーニング種目があれこれ変わり、自分が実際に目標に向かって前進しているのかもよく分からなくなります。
お客さんがひとり立ちするよりも、トレーナーに依存して、パーソナルトレーニングの売り上げを伸ばすことが狙いなんです。

フリーウェイトゾーンは立入禁止

ジムでトレーニング指導を受けると、ほとんどの場合まずマシーンの説明があります。
胸はバタフライ、力こぶはアームカールマシーン、裏モモにはレッグカールなどなど、身体の各パーツをバラバラにしてトレーニングします。バーベルは大人気のベンチプレスのときだけ登場します。
理由はシンプル。この方がジムにとってカンタンだからです。バーベルのトレーニング種目はその効果を説明したり、正しいフォームを指導したりするのに十分な知識が必要です。ジムはそういうスキルのあるスタッフを揃えるよりも、マシーンを何台か並べる方が楽なんです。

スミスマシーンスクワット「スクワットはトレーニングの王様」と聞いたことのある人もいると思います。ジムでトレーナーに聞くと、スミスマシーンというレールの付いたラックを勧められるでしょう。
これもジムの都合です。スミスマシーンなら(長い目で見ると別の話ですが)ケガの心配が少なく、スタッフが正しいスクワットの知識を持っていなくてもごまかせます。
日本のスポーツジムに通って7年間、バーベルを使って正しいスクワット指導をしているトレーナーを見たのは片手で数えられるほどです。正しいデッドリフトなんて望むべくもありません。
実際、つい最近ですが、私がジムでトップサイドデッドリフトをしていると、「プレートが当たる音が不快だから止めてくれ」と苦情を受けてしまいました。

お客さんに「バーベルはキツいけど効きますよ」と耳の痛い話をするのは、トレーナーにとっても楽じゃありません。マシーンならお客さんがトレーニング中にケガをする心配もずっと小さくて済みます。ジムのスタッフは「初心者はフリーウェイトに触らせるな!」と言われているかも知れません。

サプリメントコーナーのワナ

たいていのジムにはサプリメントコーナーが併設されていて、プロテインあたりから勧められることが多いです。「増量用」や「減量用」に「アスリート向け」など、それらしいラベルが付いたものから選ぶようになっています。たんぱく質の他に入っている炭水化物の量が少し多かったり少なかったりしますが、1日の三大栄養素の摂取量が同じなら何も変わりません。
アミノ酸のサプリメントにしても同じです。アミノ酸は筋肉を増やしてくれる魔法の粉ではありません。完全な空腹状態でウェイトトレーニングをする場合を除いて、1日のたんぱく質の必要量が摂れていれば、BCAAなんかのアミノ酸サプリは必要ありません。「肉=たんぱく質=アミノ酸」なんです。
ジムのスタッフは、お客さんが自分に本当に必要な物を選べるように、そもそも「アミノ酸とは何なのか」説明したでしょうか?サプリメントの売り上げを伸ばすために分かったようなことを言っているだけでしょうか?

体脂肪チェックのワナ

スポーツジムに入会すると、まず体重・体脂肪率・骨格筋率などを測るように勧められることがよくあります。定期的にチェックすることで、「成果が見える」というワケです。
自分を知るダイエット経過チェックでも書いたことですが、こういう体組成計は身体の電気抵抗を調べることで、体脂肪や筋肉の量を「推定」しています。その測定メカニズム上、どうしても体内の水分量に敏感に反応して数字が変わるので、正確なデータが採れません。
「最近ジムで測ったら体脂肪率が15%だった。なんとか12%まで落としたい」なんて話をホントによく聞きますが、実際意味のない数字です。
大切なのは、ジムで体組成計に乗るときにこういう説明があったかどうかです。こういうことを知らないトレーナーも居るでしょう。逆に知っていれば次なるワナの仕掛けどころにもなります。

例えばの話ですが、私がどこかのジムのトレーナーだったとします。あるお客さんとのパーソナルトレーニングを始めて12週間、体組成計に乗ってトレーニングの成果をチェックします。
もちろん専属トレーナーの私としては、スタート時点よりも低い数字が出て欲しいので、お客さんには計測までにたっぷり水分補給してもらいます。すると体組成計は水分を含む筋肉がたくさんあると勘違いして、低い体脂肪率を示してくれます。
パーソナルトレーニングを終えて1ヵ月、自分なりにトレーニングを続けてきたお客さんは自分で体脂肪チェックをしてみます。水分の影響なんて知らない彼は、特に水分調整なんて考えません。体組成計に乗ってみると、体脂肪率は1ヵ月前より上がっていました。ひとりでトレーニングをしても結果が出ないと思ったお客さんは、またパーソナルトレーニングに申し込んでくれるかも知れません。
お客さんが私のところに帰ってきてくれたら、まずパンプの起こりやすいトレーニング内容を組みます。これで筋肉に水分が送られ、体脂肪率は少し下がります。
さらに、クレアチンを摂るように勧めます。安価なクレアチンモノハイドレートで十分ですが、せっかくなのでジムで扱っている高価なブランド品を買ってもらいます。クレアチンを摂ると体内の水分保有量が上がるので、次に体組成計に乗るとさらに良い数字が出てくれます。これで信者のできあがり。
ついでに加圧トレーニングにでも挑戦してもらえば、さらに売り上げは伸びていきます。

ワナを避けるには?

体組成計に頼ってはいけません。
身体の変化は体重計・メジャー・鏡にトレーニング記録を組み合わせてチェックしましょう。
だまされてはいけないデタラメは他にもたくさんあります。
1日に何回も食事を摂ると基礎代謝が上がって、たんぱく質が吸収されやすくなるから脂肪が落ちて筋肉が付きやすくなる。
朝食を抜くと太る。体脂肪を落とすにはランニングが一番。サウナが一番…などなど。

本当に効く方法はいたってシンプルです。

    • サプリメントは要りません。
    • 食事は1日2回で十分。
    • ジムは1日1時間、週3回で十分。
    • 有酸素運動は要りません。

こういうワナに掛かって、ムダなお金をたくさん使ってしまったり、毎日ジムに通っても思うように結果が出なくて困っている人をたくさん見てきました。
あまりにバカバカしくて、2年ほど前に自分でこのサイトづくりの仕事を始めましたが、世界中から文字通り何千もの「ありがとう」をもらいました。
「ボディメイク」に必要なのは正しい知識。このサイトではサプリメントも売りません。アフィリエイトもありません。私の商品は経験と良いアドバイスです。

アスリートのようなカッコ良い身体づくりに必要な情報はサイト内に公開しています。フィットネス業界のワナにつかまらず、最短距離で目標達成してください。

無料 eBook!

Screen_shot_2016-12-10_at_15.25.10_169

筋力・筋肉量を伸ばすにはナニが必要か?
いま科学的に分かっていることを36ページにギュっと凝縮
過去9000名がダウンロード、好評公開中!

Powered by ConvertKit

Andy Morgan

イギリス出身のダイエットコーチ兼パーソナルトレーナーです。
日本に住んで12年。たくさんの人にお世話になり日本が大好きになりました。その恩返しに日本では情報の少ない欧米のダイエット方法と、数百人の英語圏のクライアント指導経験で得たノウハウを公開しています。
趣味はスノーボードと読書。コメントの返信は間違いのないように英語を使っていますが、東野圭吾の小説を読むのが好きです。テレビでは「相棒」と「クレヨンしんちゃん」のファンです。

Latest posts by Andy Morgan (see all)

無料 eBook!

Screen_shot_2016-12-10_at_15.25.10_169

筋力・筋肉量を伸ばすにはナニが必要か?
いま科学的に分かっていることを36ページにギュっと凝縮
過去9000名がダウンロード、好評公開中!

Powered by ConvertKit
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメント

  1. 少し日付が古いですが、良いタイミングで体組成計に関する記事を見つけました。

  2. 面白い記事を載せてくれてありがとうございます^_^ 体脂肪計とか正確では無いと解っていてもついつい気になって計ってしまうんですよね。

    1. ありがとうございます ^^
      ふだんは体重計として使ってるオムロンの体組成計があるんですけど、さっき試しに測ってみたら19%と出ました。
      うっすら4パックくらいは見えてるんですけどねー。
      気にしなくていいと分かってたら占いみたいな感じでおもしろいです(笑)

  3. 名無しのアップルパイ

    こんばんは。ここでは新しい知識をたくさん得られてとても感謝しています。
    ところで、栄養摂取に関しての疑問なのですが。
    たんぱく質はトレーニング日、休息日ともにプロテインパウダーなどで調整ができるのですが、炭水化物と脂質の調節が難しいんです。トレーニングを行った日に「摂取すべき炭水化物」の半分を摂取できればいい方なんです。だから、休息日には炭水化物を補うように摂るようにしているのですが、この方法ではこのサイトで紹介されている方法とはかけ離れている気がしてなりません。やはり、少しでもトレーニング日に炭水化物を摂るように心がけたほうがいいのでしょうか?

    1. こんにちは。

      トレーニング後に炭水化物を摂れるのが望ましいです。
      体重減がメインの目標なら、最終的にものを言うのはカロリー収支なので、カロリー管理が継続できていれば結果は出てくると思います。
      1日完璧な食事を摂るより長く続けられることが大切なので、あとは実生活とご自身の目標との兼ね合いですね。モチベーションも大事ですが…。

      次回は、ご自身のお名前でコメントもらえると嬉しいです。
      ガンバってください^^

      1. 名無しのアップルパイ

        カロリーは一週間のトータルがマイナスの状態を維持しております。約一ヶ月経過、体重の増減はほぼなしですが、かなりスローペースで絞れてはいるようです。挙上重量は上がっているので、できるだけトレーニング日に摂取を心がけ、足りない場合は休養日に足して、ストレスなく続けて様子を見ようと思います。ありがとうございました。また、よろしくおねがいします。

  4. 体脂肪計も使い方だと思うんですけどね~
    ボディメイクがワナだらけというのは、その通りだと思います。
    スポーツクラブのトレーナーで、普段トレーニングしていないんだろーなー
    って人はザラですもんね。不思議な話なんですけど。

    以前、水中体重測定法で測った時と、体脂肪計で測った時で差が1~2%だったので
    結構正しく図れるんだな、と思いましたよ。
    体脂肪計も出来うる限り、毎回同じ条件下で測定すれば
    脂肪増減を知るには、便利だと思いますよ。
    冬のメジャーは、冷たくて!

    1. 南さん、こんにちは^^

      一般的にトレーナーに求められているものの現れでもあるかなと思います。「コーチ」が欲しいのか「応援団」が欲しいのかというような。

      「水中体重測定法」試されたコトがあるんですね。
      体脂肪率の数字そのものに重要性があまりないこともありますが、長い期間客観的に状況を見れるデータが採れるかがキモですね。
      どう経過チェックをするにしても水分量を毎回一定に保つことはできません。1回とても正確でも2回目にブレが出ると経過を見るデータとしては信頼性が下がってしまいます。
      メジャーでも水分変化の影響を完全に避けることはできませんが、身体を部位ごとに測れば影響は小さくできます。一般人が日常的にできる経過チェックとしては体組成計より頼れるデータになると思います。

      メジャーは金属製ではなくて、布テープを使うと測りやすくヒヤっとしないですよ。

  5. リーンゲインズダイエット法に付いて、ご質問があります。
    絶食時なのですが、マルチビタミン、マルチミネラル、ビタミンCなどは摂取しても良いのでしょうか?
    5から10kcal程度はカロリーがある様なのですが。

    ダイエットペプシや、ゼロカロリーのゼリーなどもでしょうか?
    100g中、5kcal以下はゼロと表記されてしまう物です。

    お答え頂けると助かります。よろしくお願い致します。

    1. こんにちは。

      カロリーのあるものは摂らないのが基本ですが、程度の問題ですね。「1kcalでも摂ったらすべて台無し」というものではないです。マーティン・バークハンは50kcalくらいまでを目安にと言っています。
      マルチビタミンなどは1日1回の物なら、8時間の枠の中に入れられると思いますが自分の生活に合わせて工夫してみてください。

  6. 先程、『睡眠不足でダイエットは失敗する』にコメントを残した者です。

    こちらでの質問です。

    私は女性なので、ムキムキの筋肉ではなく
    引き締まった『メリハリボディ』を目指しています。

    通っているのは『カー○ス』という女性用のフィットネスクラブです。
    バーベルはありません。
    マシントレーニングだけです。

    ここの記事を読んで、バーベルトレーニングに変えた方がいいのかな?と、感じました。
    『カー○ス』のシステムは効率が良くないのでしょうか?

    1. こんにちは。

      どちらのトレーニング方法でも、正しいフォームで適切な負荷を掛けることがスタートです。
      こちらの記事も読んでみてください。

  7. ワンハンドローイングをするさいに右側をするとき上手くフォームを作れません。これは体が歪んでいるからでしょうか
    フォームをつくる際右と左の股関節の感じがぜんぜん違い左足をベンチにおくさいに骨盤を前傾さすことができません

    1. こんにちは。コメントありがとうございます。

      keiさんのフォームを実際に見ていないので、ここで何が問題なのかは答えが出せないです。
      身体の使い方の問題ならジムで直接トレーナーさんに指導してもらうのが良いかもしれません。
      身体の歪みということなら病院などで専門の方に診てもらうということかなと思います。

  8. 大胸筋のトレーニングについて質問させていただきたいのですが、他の筋肉はパンプするのですが大胸筋だけパンプしません。かえって萎れてしまいます。何がいけないのでしょうか?

    1. あきらさん、コメントありがとうございます。

      あきらさんが何を目的としてパンプさせたいと考えられているかが大切ですね。
      とにかくパンプが欲しいということなら、回数をこなせる重量で、できるだけセットの途中で血流が逃げないように動作するとパンプを感じやすくなると思います。
      筋肥大が目的ということであれば、パンプは必ずしも必要ではないので、できるだけ可動域を大きく使って、トレーニング量を増やしていくということが大切になると思います。

  9. 返信ありがとうございました。自分は肥大化を目的でやっているのですが、パンプしないと肥大しないような話を聞いたので少し不安になり質問させていただきました。ありがとうございました。それとまた質問なのですが、自分はトレーニングに入る前にアップからピラミッド形式で挙げていくのですが、正直いつも同じ重量で終わってしまい、そこから伸びません。アップは程々にしていきなりMAXの重量で拳上げしたほうがいいでしょうか?長くなりましたがよろしくお願いします。

    1. あきらさんの状況を詳しく存じあげないので、ハッキリした答えは出せないですね。

      重量の問題かもしれませんし、他にもトレーニングのボリューム、フォーム、食事量、回復不足(ストレス、睡眠 etc.)など、いろいろ要因は考えられます。
      ウォームアップに関しては、疲れてしまわない範囲で、身体がほぐれて温まるまでしっかりやるのが良いと思います。

Leave a Reply

*

サイト管理人

Andy Morgan - AthleteBody.jp Facebook Profile Picture 2015

アンディ・モーガン

イギリス出身のダイエットコーチ兼パーソナルトレーナーです。日本に住んで11年。日本が大好きになりました。 欧米のダイエット情報と数百人の英語圏のクライアント指導で得た経験を日本に広めるためノウハウを公開しています。
AthleteBody.jp Kengo Yao 2015

八百 健吾

サイト内で紹介する外国人トレーナーなどの記事の日本語訳を担当しています。 アンディと本橋とチームで内容充実のサイト作りをしていきます。ご期待ください^^
Naoto Motohashi AthleteBody.jp 200×200

本橋 直人

科学的根拠に基づく指導をモットーとしてカナダで活動中のパーソナルトレーナー&指圧セラピストです。皆様のフィットネスライフに役立つ情報を厳選して発信していきます!

最近のクライアント写真

  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr
  • A photo on Flickr


クライアント写真一覧を見る

掲載情報についてのご注意

当サイト掲載の情報は、多くのトレーニーに役立てられるよう細心の注意を払っていますが、各個人の状況によって情報の有用性は変わります。ご自身の責任でご活用ください。
また、当サイト掲載の情報は医学的アドバイスではありません。健康面での不安のある方は、医師、理学療法士、管理栄養士など、それぞれの専門家にご相談ください。