今日のトピックは、毎日たくさん歩くと長生きできるというものです。
このメルマガは主に筋トレに関わる情報を扱っていますが、今日は歩く量です。
歩数と死亡リスクの関係を調べる研究が行われていて、2021年に過去のデータをまとめた論文が発表されました。そして、歩く量が増えるほど死亡リスクが下がるという分析結果が示されました。
△ 実線が死亡リスク
今回のデータでは、最も歩く量が少ない場合が1日2700歩です。そこから1日16000歩くらいまで、1000歩増えるごとに12%ほど死亡リスクが下がります。そして、2700歩を16000歩と比べると死亡リスクが約200%も高いということになります。
今日は研究データの性質的に、死亡リスクが何%という表現を使います。200%と言ってもピンと来ないと感じた方は、「数字が大きいほど健康に悪い」と考えてもらうといいと思います。
例えば、タバコは死亡リスクを70〜80%ほど高めると考えられています。他には、肥満も健康に良くないと言われますが、重度の肥満で死亡リスクは70%ほど高まるとされます。
つまり、まったく歩かない生活は、喫煙や重度の肥満よりも健康に悪い可能性が高いということです。
このメルマガを読んでくれる人は、筋トレや体形管理に興味を持っているでしょう。筋力や筋量を伸ばすのは間違いなく健康にプラスですし、肥満を避けるのも病気の予防につながります。
しかし、日常的にしっかり歩くようにするともっと大きな健康効果が得られる可能性がリアルにあるわけです。
最近のスマホには歩数計の機能が付いています。ご自身が実際にどの程度歩いているか見てみてください。
例えば、1日6000歩の生活にプラスして筋トレをしているなら、その筋トレは確実に身体を健康にしてくれます。ただ、歩くことで得られる効果はまだまだ残っていると言えます。
カッコいい身体づくりよりも健康のために運動をしているという方は、ご自身の運動習慣を考える材料にしてみてください。
2025/5/9 文責:八百 健吾