2017年6月25日にNSCAジャパン北関東地域セミナーの講師を勤めてきました。
NSCAのセミナー
NSCAって?
このサイトを読んでくれる一般の趣味トレーニーの方には馴染みのない名前かもしれません。NSCAとは、フィットネス指導者の専門家団体で、指導者としての資格認定や科学的知見に基づくフィットネス情報の発信を行なっています。フィットネスの世界には、こういった専門家団体が複数ありますが、NSCAは、筋力トレーニングに携わる指導者では知らない人はいないという団体です。
セミナーって?
フィットネス指導者として学ぶべき分野は多岐にわたり、資格試験に合格してもすべてを知ったとは言えず、新たな知識を得たり、これまでに学んだ知識の理解を深めたりする取り組みが必要になります。NSCAでは、フィットネス指導者の継続学習の機会として定期的に各地でセミナーを開催されています。
そのセミナー講師として、アンディと八百が2人ペアでプレゼンテーションを行なってきました。その内容をサッとご紹介します。
△ 当日のセミナー会場の様子
個人に合わせた減量プログラミング
AthleteBody.jpでは、オンラインのパーソナルコーチングで、減量や増量をしたいトレーニーやアスリートの栄養指導をさせていただいています。どういう実践内容が適切かは、個人の現状や目標によって変わってきます。
フィットネス指導者にとって、栄養学の基礎的な知識を得られる情報ソースは多くありますが、その知識を各個人に合わせてどう使えば良いのかということをテーマに3時間お話ししました。
個人に合わせた食事量設定
まず、減量をスタートする際に、個人に合わせた食事量を出すための計算方法とその考え方です。
- 基礎代謝の推定値の計算方法
- 運動によるカロリー消費の推定値の計算方法
- 三大栄養素の配分の決め方
- 増量時と減量時の違い
- 減量ペースの決め方
- 目標の減量ペースに合わせたカロリー摂取量の計算方法
- 実際には上記の推定値がズレてしまう理由
このあたりの解説をしているところをNSCAスタッフの方がビデオ撮影してくださいました。(スライドを見やすくするため部屋を暗くしています。)
上記の計算方法や考え方を知っていることは重要ですが、あくまでも「おそらくこのくらい」という推定値が出せるにとどまるので、実際の経過を見ながら個人に合わせて調整していくことが必要になります。
減量の経過チェック
減量がうまく進んでいるかや、実践内容になにか変更が必要かに答えを出すためには経過チェックが必要です。AthleteBody.jpでは、クライアントさんご本人の感覚だけに頼らず、データを採って状況を確認します。
- 身体の変化(体重や身体のサイズの変化)
- 実践内容(実際の食生活やトレーニングの状況)
- 生活状況(ストレス、睡眠、空腹感などの状況)
実際のプログラム調整
AthleteBody.jpのパーソナルコーチングでは、上記のチェック項目についてのデータを見ながら、食事量の変更が必要かを考えます。ここで注意する点についてもお話ししました。
- 体重の変化を読み取る上での注意点
- 身体のサイズの変化を読み取る上での注意点
- 食事量を調整するタイミング
- 食事量を調整しないタイミング
- 食事量の調整方法
- 個人のニーズに合わせた調整
- 競技アスリートと一般トレーニーとの違い
- 実例紹介(クライアントの前後写真とデータの対比)
セミナーを終えて
参加者アンケートの結果
セミナーを主催されたNSCAのスタッフの方が、今回のプレゼンテーションについて参加者の方々にアンケートを採ってくださいました。
以下7項目について、最低は1点、最高は5点で評価をしていただく形式です。各項目の右側に実際の平均評価点を記載しました。
- この講習は情報が多くて、とても役に立った:4.79
- 講習は興味深く最後まで飽きずに聞くことができた:4.74
- 講師の説明は分かりやすく、よく理解できた:4.85
- 配布資料やデモンストレーションは適切だった:4.68
- 講師は講習テーマに精通していた:4.94
- 講師は質問に対して適切に対応した:4.85
- 講習の時間配分は適切だった:4.68
高評価ありがとうございますm(_ _)m
すべての項目で5点満点中、平均4.6以上という評価をいただきました。
セミナーを主催されたNSCAスタッフの方からはこんなコメントをいただきました。
北関東地域のセミナーはあまり参加者が集まらないことも多い中、今回は早くから多くの申込みがあり、定員一杯でキャンセル待ちまで出ました。
それだけ期待値が高かったとも言えると思いますが、アンケートの評価も全体にこれだけ高評価が集中することも少ないです。
アンディさんと八百さんの掛け合いで進む話の展開がおもしろく、初めてとは思えないプレゼンテーションでした。今回は大成功だったと言えるでしょう。
アンディと八百の反省
最後の項目の時間配分は改善の余地アリだなぁと二人で反省しております。
普段はサイト上の記事、SNSの投稿、メールといった文字を使った形で情報を発信しているので、目の前にいる人に向かってお話しする形になったときに、3時間という持ち時間でどのくらいの情報をカバーできるのか正確に想定するのが難しかったです。
用意した材料はすべてご紹介できましたが、もう少しうまく進行できたかなと思います。次の機会をいただくことがあれば、もうちょっと上手に進めたいと思います。
セミナーにご参加いただいた方へ
質問の時間では、普段フィットネス指導をされている方々が悩まれていることについて、生の声がお聞きできたのが、私たちとしても参考になりました。また、今回のセミナーには、指導者ではなく一般のフィットネスファンの方も多くおられました。わざわざアンディと八百に会うためにとお越し下さった元クライアントさんも居て、良い出会いの機会にもなりました。
ご参加いただいた方には、コメント欄でご感想を聞かせていただけると嬉しいです。
ご希望の方には、プレゼンテーションで使用したスライドをお送りします。セミナー会場でご案内した方法でダウンロードフォームをたどり着くことができます。サイト内検索の機能の不具合で公開に時間が掛かってしまいました。ダウンロードできないなと困っていた方がおられれば申し訳ありませんm(_ _)m
もし、ダウンロードがうまくいかなかったり、方法が分からない場合には、info @ athletebody.jpまでお名前とスライド希望の旨を直接ご連絡ください。
ありがとうございました!
セミナーありがとうございました。最も基礎的なことでありながら、最も重要な内容をしっかりと確認することができました。
それから、セミナー中に使用した周囲測定メジャーのMYOTAPEは日本で流通していないとのことでしたが、似たような物を見つけましたので、シェアします。
「seca 201」と検索すると出てきます。Amazonで1500円ほどでした。使用感はMYOTAPEと同じです。受講者でMYOTAPE購入希望の方もいらっしゃったので、その方にこの情報が届けば幸いです。
次回のセミナー企画を楽しみにしています!!
中島さん、ご参加ありがとうございました。画像提供もありがとうございます^^
メジャーのご紹介ありがとうございます。私も使ったことがあります。使用感はよく似ていますね。
セミナー前日くらいに、これをあわせてご紹介するのも良いかと思っていたのですが、当日はすっかり頭から抜けていました。
>次回のセミナー企画を楽しみにしています!!
ありがとうございます。お声が掛かれば頑張ります。中島さんの活動も楽しみにしています!
【読者の方へ】
中島さんはパーソナルトレーナーで、ご自身のサイトで科学的根拠に基づくフィットネス情報を発信されています。
私も、ストレッチに関する科学的知見について中島さんが講師を務められたセミナーで勉強させていただきました。
中島さん、nice meeting you and talking at the seminar and on the train. Let’s meet again.
素晴らしいセミナーありがとうございました。
すぐに指導現場でアウトプットできる内容で非常に満足でした。
じゃんけんでTシャツも獲得し、貴重な休日にわざわざ仙台から向かった甲斐がありました。
K.S.さん、ご参加ありがとうございました。
仙台からお越しいただいていたんですね。私は大阪からでした。
来てよかったと言っていただけると、やって良かったなぁと思います。
Tシャツはトレ着にでも寝間着にでも活用されてください^^
ご指導がんばってください!
K.Sさん、thank you very much! Nice to meet you!
セミナーに参加させていただきました、伊藤仁美と申します。
大変貴重な講義をありがとうございました。
自分で調べても分からなかったことについて情報を得ることができたので、とても勉強になりました。記録の取り方なども、ぜひ今後の参考にしたいと思っています。
セミナーが終わった瞬間からモチベーションがアップして食事もトレーニングもセミナーの内容を参考に、改良して実践中です。
資料も早速活用させていただきたいと思います。
伊藤さん、セミナーのご参加ありがとうございました。
伊藤さんには、たんぱく質の摂取量の目安の根拠についてご質問いただきました。どこまで掘り下げてお話しするのが良いか少し迷ったポイントで、資料に細かなところまで盛り込むのを諦めた部分だったので、ご質問いただいたことで話を広げることができました。
さっそくご活用いただいているということで、嬉しいかぎりです^^
伊藤さん、thank you for coming! 🙂