プロボクサー減量指導 小澤サトシさん
体重 | 63.0kg | 57.5kg |
本橋のコメント
小澤さんはバンタム級のプロボクサーです。 小澤さんは、2016年12月8日に日本チャンピオンタイトルマッチが決まっており、試合に向けた減量のためコーチングにお申し込みをいただきました。しかし、お申し込みをいただいた時点で、試合が8週間後にせまっており、非常にタイトなスケジュールでの減量になりました。 小澤さんのタイトルマッチに向けての調整は、次のことが課題でした。
- 8週間という短い期間で体重を約8kg減量する。
- 減量期間に、筋力と全身持久力を最大限維持する。
これをクリアすることを目標にした筋力トレーニング&減量プログラムを作らせていただきました。プロボクサーのタイトルマッチなので、「減量が間に合わない」ということも「パフォーマンスを犠牲にする」ということも許されません。そこで、今回のコーチングでは次のような内容にしました。
- 体脂肪を確実に落とすため、摂取カロリーを制限しながらも、ボクシングの練習と筋力トレーニングの効果を最大限にできるような食事設定にする。
- 筋力トレーニングは、筋力を維持しながらもボクシングの練習に支障が出ないようにトレーニング頻度を抑える。
- トレーニング種目は、ボクシングにとって意味のあるものだけを厳選する。
- 全身持久力を養う有酸素運動は、筋力トレーニングからの身体の回復に悪影響が出ないような種目に切り替える。また、ボクシングの練習量を考慮して、頻度や運動量を調整する。
こうやって書き出すとシンプルですが、実際のプログラム内容は決して楽なものではなく、強い忍耐力と自制力が必要とされます。しかし、小澤さんは厳しい内容にも最後まで立ち向かい、プログラムを実践してくれました。
上記の写真と体重の変化は、スタートから5週間時点のものです。試合までの期間でさらに体脂肪と体水分を絞り込み、試合前日の検量は、53.5kgでクリアすることができました。
△写真左が小澤選手、写真右が日本チャンピオン
残念ながら試合には敗れてしまいましたが、小澤さんのプロボクサーとしての姿勢には脱帽です。最後までやり切っていただいたことに、とても感謝しています。
ご本人のコメント
今回の目的はタイトルマッチだったので、自分の万全のコンディションで臨みたいと思っていました。 特に、トレーニングで維持した筋量を発揮できるフィジカル能力を重点的にしたいと思いアドバイス頂きました。
スタートの体重はいつも通りで、食事は炭水化物をメインに食事をとっていましたが、スムーズに体重は落ちていきました。
いつもと違うのは、がむしゃらにトレーニングを行わず、科学的根拠に基づいた内容で行うため、減量中でも体のストレスもあまり感じなかったです。スムーズに体重が落ちました。