サイト上に公開しているガイドは、科学的に分かっていることを押さえつつ、すぐ実生活に使えるように気を付けています。
多くのクライアントさんを見ていると、計画通りに進まないことも出てきます。読者のみなさんの肉体改造もうまく進まないときが出てくるかも知れません。
こういう個人に合わせた指導経験ひとつひとつが、実践的なガイドづくりに大いに役立っているんですが、できるだけ多くの人に使えるようにサイトづくりをしていると、どうしても省略してしまう場所も出てきます。
これから「失敗は成功の基」と題して、クライアントさんの指導の中で得た教訓をシリーズで紹介していきたいと思います。
第1回目はMax。パーソナルコーチングの中でのメールのやりとりをそのまま紹介します。
差出人:Max |
宛先:Andy |
Re: パーソナルコーチング |
明けましておめでとう。写真とデータを送ります。 アンディに設定してもらった三大栄養素に沿って生活すると自分の身体がどう反応するか、この数週間でよく分かってきました。コーチング期間のはじめの頃は仕事が忙しかったのと、計算が面倒だったのもあって、ちょっとイイ加減でした。私は七面鳥のモモ肉が好物なんですが、近くの食料品市場ですごくおいしいスモークターキーを売っているので、毎日のようにそこで調理済みの物を買っていました。皮つきで800gほどです。私は休息日には、調理前の重さで1000gほど肉を食べる設定ですが、調理でちょうど20%くらい重量が落ちているんじゃないかと勝手に考えていました。皮についても、他の食べ物(調理油・ナッツ・ピーナツバターetc.)で脂肪を追加しなければ問題ないだろうと思っていました。炭水化物は、フルーツ、米、プランテーンなどを自分で料理して食べていました。この間、数週間しっかり食事量を計算するようにアンディに言われてから、すべての食事を自分で調理する事にしてみました。 骨なし皮なしのターキーのモモ肉を買ってきて家で焼いてみたら、焼き時間によっても変わりますが、500gの肉が300g〜325gまで落ちたんです。 つまり、それまで私は明らかにたんぱく質を摂り過ぎていたし、それに正確には分かりませんが皮の脂肪も上乗せされていました。良い教訓です。仕事・休暇・旅行・家族イベントなどが重なって、3〜4週間ほどトレーニングを休んだので、写真やデータの変化はトレーニング日と休息日の平均量を食べた結果です。私自身は満足しています。アンディの思う長く続けられるペースに入っていれば嬉しいですが。ここまでの指導ありがとうございました。思い返すと、スタートで怠けずに自分に料理をすれば、いまごろ目標の体形にたどり着いていたんじゃないかと思います。 あと5〜10lbsくらいかなぁ。アンディの言うようにスプリントレースじゃなくて、マラソンだと思ってガンバリます。数週間の内にしっかり目標達成してまた写真を送ります! |
差出人:Andy |
宛先:Max |
Re: パーソナルコーチング |
経過連絡ありがとうございます。 前後比較ができる写真を送ってもらえてとても嬉しいです。私は数字のデータに少し気を取られ過ぎていたかも知れません。 写真で見ると違いがハッキリ分かります。長期間体重の減りが停滞したり、波が出たりするのはよくあることだけど、開始時点と終了時点を比べると違いは明らかですね。 Max自身が納得しているなら何よりです。途中、食事量のズレで足踏みがあった上で満足できているのはとても意味があると思います。全体で6kg減で、お腹まわりは11cm落ちました。 胸囲と腕のサイズは、驚くほどうまく維持できています。 脚のサイズは一般的な範囲の落ち方かなと思います。 体脂肪が落ちたのに身体のサイズが維持できた部分が多いので、若干ですが、筋肉量が増えた可能性もありますね。 ここから先は、トレーニングに復帰して設定通りの食生活を続ければ他に特別なことを考える必要はないと思います。さらにその先の進め方についても説明しておきますが、炭水化物の量を減らす前にダイエット休みを考えると良いかなと思います。 この調子でバキバキまでイケますよ。 |
差出人:Max |
宛先:Andy |
Re: パーソナルコーチング |
仕事場の同僚と友だちにRippedBody.jpを教えました。自分であれこれ試すのがイヤになったらアンディに頼むと良いと言っておきました。 私とのコーチング期間がアンディにとっても良い学習機会になったとしたら嬉しい限りです。写真使ってもらって良いですよ。ただ、顔は隠しておいて欲しいです。 来月あたりにでももう少し絞れた写真を遅れたら良いなと思っています。 改めてありがとうございました。ロサンゼルスに来ることがあったら1杯おごりますよ! |
今回の教訓:当たり前のことをちゃんと押さえる
コーチとして、私の反省点がふたつありました。
- 期間中もっと早い段階でMaxがちゃんと食事量を把握しているか確認するべきだった。
- 数字の変化にとらわれず、写真での経過チェックにも目を向けるべきだった。
(体重・身体のサイズ・写真をセットで考えるようにしましょう。)
パーソナルコーチング期間中の内容を公開するのに了解をくれたMaxには感謝です。
この企画は英語版のFacebookページでクライアントさんの体験談を詳しく紹介して欲しいというリクエストをもらったので始めました。AthleteBody.jp読者のみなさんの参考にもなれば嬉しいです。