迷信7 朝食を抜くと太ってしまう

投稿者 : Martin Berkhan

迷信7 朝食を抜くと太ってしまう AtheleteBody.jp

朝食を抜く事と体重の重い人がよく関連付けられます。
これは、食事回数が少ない事と肥満を関連づける理屈とよく似た理屈です。一般に朝食を摂らない人は不規則な食生活を送っており、健康に対する意識が低い事が多いです。また、ダイエットをしている事もよくあります。

ダイエットの手段として朝食を抜く事に頼る人は、ゆっくり時間を取って栄養に関して学んでみようとするようなタイプではありません。1日800kcalのダイエットにでも手を付けて、元の体重やそれ以上までリバウンドしてしまうような行き当たりばったりのダイエットをしてしまうような人が多いです。

朝はインシュリン感受性が高まっているから朝食を摂るべきだという主張がされることがあります。これは事実で、ひと晩なにも食べずに過ごした後、私たちの身体はインシュリン感受性が高まります。もう少し正確に言うと、一日の最初の食事中にインスリン感受性は最も高くなります。朝になにか魔法のような時間帯があるというワケではなく、8〜10時間食べないでいると肝臓のグリコーゲンがいくらか減り、これがインシュリン感受性を高める要因になります。
トレーニングでも同じ事が言えます。筋グリコーゲンが十分に満たされていなければ、インシュリン感受性は高くなり、トレーニング後の食事で炭水化物を摂らなければ、これは継続します。

迷信の起源

朝食を抜く人と体重の重いことの関係を示した大規模な疫学の研究があります。この調査を行ったある研究者が、朝食を抜く事や朝食に何を食べるかについて次のように話しています。

「飴やソーダしか口にしなかったり、牛乳1杯やチーズ1カケで済ませてしまったり、多忙な人の生活を象徴しているようです。こういう人たちのBMIが高いという事は、総カロリー摂取量そのものとは別に、不規則な食生活が肥満につながるという考えを裏付けているようにも見えます」

ケロッグ社や無知な研究開発担当者たちはこの話を何度も持ち出し、一般の消費者は朝食には代謝や健康に関わる利点があるのだと信じるようになりました。しかし実際のところこの研究が示しているのは、朝食を摂る人たちが全般により良い食生活を送っているということでしかありません。

その他のよく引用される研究で朝食の利点を訴えるものは、研究方法に問題があったり管理が行き届いていないものばかりです。

各地で取り上げられているこの研究では、朝食を食べるグループと朝食を食べないグループに分けて、自由に食事を摂ってもらうという実験を試みました。
結果、朝食を抜いたグループは食べる量が増え、体重も増加、健康に関する測定値にも悪影響が見られました。上のリンク先の概要には「朝食を摂ったグループの摂取カロリーは有意に低く、安静時エネルギー消費量はどちらも大きな違いが見られなかった」とあります。
要するに、朝食を食べた方がその後一日食べる量をうまくコントロールでき、朝食を抜いたグループに体脂肪の増加があったが、朝食を食べた方には無かったということです。
体脂肪が増えると基本的にインシュリン感受性に影響を及ぼし、健康に関する測定値にも悪い影響が出ます。そのため多くの人が朝食は健康とインシュリン感受性にとって大切だと解釈したワケですが、この研究が示しているのは全くそんな事ではありません。

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Martin Berkhan

マーティン・バークハンはリーンゲインズというダイエット法の開発者です。脂肪燃焼や筋肉増強、トレーニングに関する科学的研究結果を何年にもわたって読み重ね、彼自身で試し、さらに過去数年間で得られた何百ものクライアントとの実際の経験を基に、いまは確立された非常に効果的な物になっています。
www.leangains.com というサイトで素晴らしい記事を公開しています。すべて英語で書かれていますが「Results」というバナーからクライアント写真を見ることができます。

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コメント

  1. 初めまして。
    いつも、勉強させてもらっています。
    質問です。

    リーンゲインズ式ダイエット始めました。

    朝食を抜くことになるのですが、7〜15時とかにしたほうがいいのでしょうか。

    現在は基本13〜21です。

    教えてほしいです!

    1. 村上さん、初めまして。コメントありがとうございます。

      >現在は基本13〜21です。
      村上さんにとって長く続けやすい時間割を設定してもらえればOKです。
      8時間以内に食事をおさめるのが難しければ、1日の食事量を押さえられることの方が大切なので、8時間という数字にこだわる必要はありません。
      ガンバってください^^

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