迷信3 こまめな食事で血糖値をコントロールする

投稿者 : Martin Berkhan

迷信3 こまめな食事で血糖値をコントロールする Athletebody.jp
ダイエットや健康に関する専門家とされる人たちの多くが、食事をこまめに何回にも分けて摂ることで空腹による腹痛を予防でき、活動エネルギーが安定、頭も冴えると語っています。
多くの人が信じていることとは裏腹に、血糖値というのは非常にうまくコントロールされており、覚せい剤でも与えられたチンパンジーのようにやたらと乱高下するものではありません。

数時間食事を摂らなかったからといって急に下がったりしないのです。これに関しては丸一日、もしくは数日間にわたって何も食べなくても同じ事が言えます。

こまめに食事を摂らないと空腹感と精神的な問題をまねくとよく言われます。しかし、過去の人類の生活の中で、飢饉があったり絶食状態になったりすることは珍しくなかったことを考えてください。
もし、この考えが事実で、私たちの身体がこまめな食事なしでは機能しなかったとしたら、食べ物を確保するということ自体が重要な問題だった時代を生き延びることができたでしょうか?
若く健康な男性やボディービルダーが、数時間食事を摂らないとだるさや倦怠感を訴えるのを見かけますが、まったく不合理だと思います。少し話が逸れました。

血糖値を一定に保つことは重要性が高く、ヒトの身体は厳しい環境であっても効率的に血糖値を一定に保てるよう進化してきました。例えば23時間の断食をした後に最大酸素摂取量の70%〜75%のペースで90分走ったとしましょう。走った後の血糖値は、食事直後に同じだけ走った後と変わりません。血糖値が精神的状態に影響を及ぼすほど下がるには3日〜84時間の断食が必要になります。さらに脳は代替エネルギー源として「ケトン体」を使用し始めるので、これも一時的なものです。48時間の断食や厳しいカロリー制限でも血糖値は正常の範囲に保たれ、認知能力にも悪影響は見られませんでした。

血糖値についてはEat Stop Eatの中に関連する記述があります。私のこの本のレビュー(英語)も見てみてください。また、上記に挙げた研究はすべて私やブラッド・ピロン(Eat Stop Eatの著者)が勧めるインターミッテント・ファースティングの方法よりずっと極端な条件下で行われたことにも注意が必要です。

血糖値は、身体の変化に応じてあまり時間差を置かず空腹感を呼び起こす要因のひとつであり、低い血糖値が空腹感につながると言われるのは事実です。低い血糖値は正常な範囲で低いという事です。また血糖値は食生活、カロリー摂取量、遺伝子等、様々な要因で値が変わり、その最たるものとして、食事のタイミングが挙げられます。食事のタイミングはグレリンやその他の代謝ホルモンと同調しています。つまり基本的に血糖値は食習慣に左右されるということです。

初めて断食を始めた人が数日のうちに順応できるのは、この食習慣とホルモンの関係が背景にあります。血糖値のことが気になって断食を取り入れる事をためらっている人には気づいて欲しいポイントです。

迷信の起源

どうして食事間隔を空けると頭の動きが鈍ると考えるようになったのかは分かりません。血糖値と空腹感の関連性ついてはある程度的を得ていますが、前後関係を無視して語られることが多いのが問題です。食事間隔を一定に保つ必要はなく、どんな食事サイクルを採っても血糖値はそのサイクルに合わせて正常な範囲に保たれるようになっているのです。

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マーティン・バークハンはリーンゲインズというダイエット法の開発者です。脂肪燃焼や筋肉増強、トレーニングに関する科学的研究結果を何年にもわたって読み重ね、彼自身で試し、さらに過去数年間で得られた何百ものクライアントとの実際の経験を基に、いまは確立された非常に効果的な物になっています。
www.leangains.com というサイトで素晴らしい記事を公開しています。すべて英語で書かれていますが「Results」というバナーからクライアント写真を見ることができます。

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